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津波の日


2004年12月26日スマトラ沖大地震が発生したことはご存じかと思います。私は、このショッキングなニュースをカンボジアのシュリムアップのホテルで見て知りました。翌日が帰国日で、タイから来るはずの飛行機が、その津波の影響で2時間程遅れたため、バンコクから日本への乗り継ぎ時間が予定よりも短くなり、バンコクの空港内をもうダッシュした記憶があります。

以前ゴールという街を、ご紹介しましたが、ここもスマトラ沖地震による津波で、甚大な被害を受けた場所の一つです。初めて主人に連れられてゴールを訪れた時、主人が堤防上から見えるクリケット場を指して、「あれは、津波の後にできた新しいクリケット場なんだ」と、あの津波の日の事を説明してくれました。

オランダ植民地時代に作られた堤防の内側に逃げられた人達は助かったけれど、そうでない人達の多くが海に飲まれ命を落としたのだと。

スリランカでは、毎月満月をお祝いする日をポヤデーと言い、会社もお休みなり、家族や友人とお祝いします。実は運悪く、このスマトラ沖地震の津波が発生した日がこのポヤデーでした。そして、スリランカは大きな自然災害に見舞われた事がほとんどない、あまりにも恵まれた国だったがために、良くも悪くも災害に対して人々が無知であり無防備でした。そのため、お月様の光の下、初めて体験する数キロもの大きな引き潮を、大災害の前兆とはとらえず、ポヤデーの贈り物だと思い、多くの人が引き潮の海に出て、ポヤデーをお祝いしたそうです。そのため、その後にやってきた津波に多くの人が飲み込まれ、被害をより大きくしてしまったそうです。

今は復興が進み、お店もかなり増え、多くの観光客が訪れています。

堤防の上に立つ時計台


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